生活習慣病

命取りになってしまう前に、生活習慣の改善を

命取りになってしまう前に、生活習慣の改善を

生活習慣病は、私たちが健康に長生きするのを妨げる最大の要因とされます。

毎日の不摂生を積み重ねた結果、メタボリックシンドロームとなり、これが生活習慣病の原因となっていることがほとんどです。
そのため、「毎日の運動」「バランスのよい食生活」「禁煙」「お酒をひかえる」といったことが生活習慣病の予防となる、という話は多くの方が見聞きされていることでしょう。

しかし、生活習慣病にはこれといった自覚症状がなく、これまで毎日続けてきた食生活や生活習慣を変えるというモチベーションがわきにくいのも事実です。
また長く続く不景気から、「費用がもったいないので、血圧が高いくらいで病院になんて行かなくてもいいだろう」とお考えになる方も多いようです。当院にお越しになる方の中にも、「会社の定期検診で異常が出たので来ました」という方は多くおられます。

しかし、生活習慣病とされる「糖尿病」「高脂血症」「肥満」「高血圧」などは、人間の動脈硬化のリスクを飛躍的に高めてしまいます。
そして、動脈硬化が進めば、脳梗塞・心筋梗塞といった生死にかかわる病気に直結します。
大きな病気に発展してしまう前に、食生活や生活習慣を改善されることをおすすめします。

専門家が指導します

専門家が指導します

当院では、まずは管理栄養士が食事、並びに運動指導を行います。

たとえば「自分は毎日野菜を食べている」とおっしゃる患者さまがおられます。
しかしよく聞いてみると、それはゴボウやレンコンのことであったりします。これらは確かに野菜ではありますが、その実質は繊維と炭水化物であり、生活習慣病を防ぐ緑黄色野菜とは異なります。

野菜でなくとも、EPAを多く含むイワシやサンマ、レバーを食べるのも非常に有効です。EPAは血液が血管内でかたまってしまう「血栓」を防ぎ、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす効果があるとされるもので、つまりは生活習慣病の予防には最適な栄養素といえます。
また「コレステロールの少ない食事を心がけましょう」とよくいわれますが、実際には食べ物でコレステロールがたまることは少なく、多くは体質の問題であると考えられます。
これまで続けてきた習慣を変えるのは大変ですが、専門知識を持つ栄養士のアドバイスで、効果的な予防を目指しましょう。

高血圧について

高血圧は脳や心臓などの動脈硬化を引き起こし、脳出血・脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・手足の血管が詰まる、といった症状の原因となります。

当初は自覚症状もなく、つい放置されがちです。
ただし「白衣高血圧」といって、病院に行くと血圧が上がり、自宅では正常血圧を示す方もおられます。このような方に血圧を下げるお薬を処方すると、過度に血圧を下げてしまうことになります。
そこで当院では、外来で24時間血圧測定ができる装置(入浴以外の日常生活が可能です)を用い、血圧を正確に評価して、治療方針の検討や治療の効果判定を行っております。

糖尿病について

糖尿病について

糖尿病は、脳はもとより心臓や内蔵の血管を閉塞させる怖い病気ですが、軽度だと自覚症状がありません。
そのため放置されがちになってしまうのですが、軽いうちに治療を始めれば治療も受け入れやすく、苦痛も少なくすみます。
重症になると厳密な食事制限やインスリン注射などが必要となり、苦痛を伴うものが多くなります。
ましてや脳梗塞や心筋梗塞を起こすとなると、社会生活も危うくなります。

会社や市民健診などで境界型や軽症糖尿病といわれた方は、症状がまだ軽いうちにきっちり治療を開始しましょう。
当院では血液検査、尿検査をもとに診断を行い、健康スポーツ医の運動指導、栄養士の栄養指導、また程度に合わせた投薬治療を行います。

高脂血症について

脳はもとより、心臓や手足の血管にコレステロールがたまると血管が詰まってしまい、脳梗塞、心筋梗塞、手足が壊死するなど、命にかかわる重大な影響を及ぼします。
高脂血症自体には自覚症状がありません。そのため会社や市民健診などで高脂血症を指摘された方は、臓器障害の出ていないうちになるべく早く治療を開始しましょう。

当院では血液検査を行い、コレステロールや中性脂肪の数値を診て異常があれば、さらに詳しい検査を追加します。
高脂血症とわかれば、健康スポーツ医の運動指導、栄養士の栄養指導、また程度に合わせた投薬治療を行います。

動脈硬化について

動脈硬化について

当院では超音波エコーを用いて、頚動脈や大腿動脈の血管の厚さや血流を計測し、動脈硬化が起こっていないか判定します。
また脈波伝播速度(PWV)足関節上腕血圧比(ABI)測定装置を用いて動脈硬化のレベルを数値化し、高血圧症や糖尿病、高脂血症の診断・治療判定に用います。

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