脳に血液を送る大事な血管である頚部頚動脈が細くなってしまう病気です。この血管は、脳卒中の原因となる血栓症が起こりやすい部位でもあります。
狭窄症を起こすと、一過性脳虚血発作(TIA)といって「いきなり力が抜ける」「目が見えなくなる」「言葉が出なくなる」といった発作が、数分間出現することがあります。これを放置して血管が完全に詰まると脳に血が行き渡らなくなり、半身不随や、場合によっては命にかかわることもあります。
寝たきりとなる原因のおよそ5割は、頭の中の血管の異常も含めた脳卒中といわれますから注意が必要です。