あなたの脳の血管、本当に「異常なし」ですか?——MRI画像で見る、装置の差のリアル

「MRIを受けて異常なしと言われた」

その言葉に、どれだけ安心されたことでしょう。でも、一つだけ聞いてください。

そのMRI、鮮明に撮れていましたか?

写真に例えてみます

スマートフォンのカメラで撮った夜景と、プロ用一眼レフカメラで撮った夜景——同じ景色でも、写り方はまったく違います。暗い場所の細かいものが、安いカメラでは「何もない」ように見えても、高性能カメラではっきり映っていることがあります。MRIも、まったく同じです。

上に示した実際の画像をご覧ください

当院に来られたある患者さんの画像です。左が当院GE SIGNA Explorer、右が国産エントリークラスMRIの画像です。

【上の画像(脳の断面写真)】 左(当院)の方が脳のしわ(脳溝)や表面の境界線がくっきりしているのがわかりますか?右(国産エントリークラス)はどこかぼんやりし画像がざらざらした印象があります。

【下の画像(脳血管の写真)】 右(国産エントリークラス)の画像をよく見てください。水色の矢印が3本あります。この部分の血管描出が不鮮明で、所見の判別が困難です。左(当院)の画像の同じ場所を見てください——血管が明確かつ鮮明に描出されています。

これが何を意味するか

「写っていない」と「異常がない」は、まったく違います。

装置の描出能力の差により、同じ部位でも一方では確認が困難な所見が、他方では明確に描出される場合があります。これは特定の施設の問題ではなく、装置の世代・コイル技術による性能差として広く知られた事実です。だからこそ、どの装置で撮影するかが重要なのです。

なぜこんなに違うのか

両方とも「1.5テスラ」という同じ規格のMRIです。撮影の設定もほぼ同じです。それでもこれだけの差が出る理由——それがコイル技術の違いです。

当院のGE社製MRIには「OpTix光学RFコイル」という技術が搭載されています。信号を光で伝えることでノイズを排除し、従来型より約27%鮮明な画像を実現します。カメラで言えば、レンズの性能差です。同じ被写体でも、レンズが違えば写り方が根本的に変わります。

「1.5テスラ」という表示だけでは選べない

MRIを選ぶとき「テスラ数」だけを見ていませんか?実は同じ1.5テスラでも、装置の世代・コイルの技術によって画質は大きく異なります。特に脳の血管は細く繊細です。脳動脈瘤(血管のこぶ)は小さいうちに発見できれば治療の選択肢が広がります。しかし装置の描出能力が不十分であれば、存在を確認することが難しくなります。

当院が大切にしていること

当院では医師歴40年・開業25年の脳神経外科専門医・脳卒中専門医が、すべての画像を直接読影します。装置の性能と専門医の目——この両方が揃って初めて、精度の高い診断ができると考えています。

以下のような方はぜひご相談ください—— ・頭痛・めまい・しびれが続いている ・家族に脳卒中・脳動脈瘤の既往がある ・MRIを受けたが結果に納得できない ・脳ドックを検討している

MRIは放射線被ばくがなく、繰り返し受けられる安全な検査です。

見えていないものを、見えるようにする。それが当院のMRIです。

さかぐちクリニック